紙面や証言紹介 横浜の日本新聞博物館で沖縄戦ミニ展示


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琉球新報とヤフー・ニュースで制作した沖縄戦の動画や沖縄戦当時の新聞紙面などを展示する「沖縄戦と新聞人」展=4日、横浜市の日本新聞博物館

 【横浜】横浜市にある日本新聞博物館(ニュースパーク)は4日から、ミニ展示「戦後75年 沖縄戦と新聞人」を始めた。30日まで。沖縄戦のさなか地元の記者や本土紙の特派員らがどのようにして新聞を発行し、記事を送ったかを当時の紙面や証言などで紹介している。会場では、琉球新報とヤフー・ニュースが共同制作した沖縄戦に関する動画も上映し、沖縄戦についても学べるようになっている。

 沖縄戦で亡くなった新聞記者の名前を刻んだ那覇市内の「戦没新聞人の碑」の紹介や、首里城下の壕で新聞を印刷して発行していた元記者たちの証言もある。米軍が撮影した沖縄島への上陸の様子、焼け崩れた那覇市内の空撮写真など18点の資料を展示する。

 ニュースパークは常設展で戦意高揚などに携わった新聞の歴史を紹介するコーナーを設けているが、昨年から終戦記念日のある8月に、ヤフーの協力を得て戦争報道と地方紙の取り組みを紹介する展示を始めた。

 感染症拡大防止のため予約制で1日3回の入れ替え制。月曜休館。入館料は一般400円、大学生300円、高校生200円、中学生以下無料。問い合わせは博物館(電話)045(661)2040。