沖縄、PCR検査に優先順位 重症リスク、高齢者考慮


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
PCR検査に並ぶ市民ら

 新型コロナウイルスの感染者が初めて1日当たり3桁となる100人が確認されたことを受け、玉城デニー知事は7日、記者会見を開き、急速な感染拡大と検査の増加で医療機関や各保健所に大きな負担がかかっているためPCR検査の在り方を見直し、重症リスクの高い人を優先に実施する方針を発表した。1日当たりの感染者が100人に達したことついて「PCR検査数は増加しており、冷静に受け止める必要がある」と述べた。

 これまでは濃厚接触者は症状がなくても検査を実施していた。今後は濃厚接触者のうち症状がない人は、保健所の判断で医療・介護従事者や基礎疾患がある人、65歳以上の高齢者を検査の対象とする。

 PCR検査の実施件数は検査体制の拡充などにより、7月20日までと比べ、8月2日時点の件数は2・45倍に増えている。7月以降の感染者は当初、若い世代が中心だったが徐々に60代以上の高齢者にも感染が広がり、重症者数は増加する傾向にある。玉城知事は県民の生命を守るため「医療機関が重症者をしっかりケアできる体制を維持することが何より大切だ」と強調した。