3週間先の潮流確認可能に 慶良間潮流情報を海保とOIST提供


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海洋情報表示システム(海しる)の利用を呼び掛ける(左から)OISTの御手洗哲司准教授、メアリー・コリンズプロボスト、第11管区海上保安本部の藤田雅之次長、山尾理海洋情報企画調整官=7日、県庁

 第11管区海上保安本部と沖縄科学技術大学院大学(OIST)は7日、業務協力による初の成果として慶良間列島周辺の潮流シミュレーションを開発し、海上保安庁が運用する海洋情報表示システム(海しる)に掲載すると発表した=写真。潮流を200メートル間隔で把握することや3週間先の潮流情報を事前に確認することが可能になった。

 11管は海底地形や潮流のデータをOISTに提供し、OISTは潮流シミュレーションを作成した。両者で成果の検証、評価を行った。

 OISTの御手洗哲司准教授は「基礎研究と同時に地域の海の安全にも貢献できる仕事をしていきたい」と話した。11管の藤田雅之次長は「OISTのハイレベルな知見を活用して海の安全を守っていきたい」と今後の連携にも期待を寄せた。

11管とOISTは「海しる」の利用を呼び掛けている。https://www.msil.go.jp/