うるま市の福祉施設7人感染 沖縄でコロナ新たに65人 病床占有率98%


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 県は12日、県内で新型コロナウイルスに65人が感染したと発表した。人口10万人当たりの直近1週間の新規感染者は41・52人で、12日連続で全国最多となった。うるま市は同日、市内の社会福祉施設の利用者5人、職員2人計7人の感染が判明したと発表した。クラスター(感染者集団)発生の可能性がある。7人は同日の県の報告に含まれている。

 県は12日、県立中部病院の一般病棟に9日に入院した50代女性について、11日に抗原検査をした結果、感染が判明したと発表した。この女性と濃厚接触した医療スタッフ18人は2週間の自宅待機とした。同院は新型コロナ患者を受け入れているが、受け入れ態勢に現時点で変更はないという。

 県は10日の「新型コロナウイルス感染症関係病院長会議」で、16日を感染拡大のピークと想定。今週、県内の医療機関で計360床の確保を目指しているが、12日正午現在の病床占有率は98%に上り、病床の逼迫(ひっぱく)が続いている。

 うるま市の社会福祉施設の利用者と職員の感染について、市は11、12の両日、当該施設から連絡を受けて把握した。関係者によると、施設は通所介護(デイサービス)施設。市によると、10日から施設利用を休止している。12日以降、消毒作業をする。市は市民に対し「日頃から感染症予防対策を講じていると思うが、より一層の感染症予防を心掛けて」と呼び掛けている。

 米軍関係の新規感染者は嘉手納基地で1人、キャンプ・コートニーで2人の計3人だった。米軍関係の感染者は累計で320人。