沖縄DFSで希望退職180人 免税店、コロナで人員半減 小川社長は月末退任


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免税店「Tギャラリア沖縄byDFS沖縄」=那覇市おもろまち

 免税店を運営する沖縄ディーエフエス(沖縄DFS、那覇市、小川光永社長)が社内で希望退職者を募り、約180人の従業員が応じたことが分かった。コロナ前の従業員数は約400人で、半数に減少する。

 新型コロナウイルスの影響などで業績が前年より悪化し回復の見通しが立たないことなどから、退職金を割り増しする「プレミアム退職一時金制度」を創設し、今年3月に希望者を募ったところ50人の退職希望者が出た。7月に再度募集をかけ9月末までには新たに130人が退職する予定。

 小川社長は8月末で退任し、後任にはDFSグループリミテッドマネージング・ディレクターのリチャード・グスタフソン氏(48)が内定している。今後、株主総会を経て正式に決定する。

 DFSは2002年から那覇空港内で免税店を運営し、04年には那覇市おもろまちに、国内初の空港外大型免税店DFSギャラリア・沖縄(現・Tギャラリア沖縄byDFS)を開業した。

 1998年の沖縄振興特別措置法の改正で設立された「沖縄型特定免税店制度」を活用しているため、外国客に加えて国内線の利用者も免税価格で商品を購入できる。

 観光客を中心に利用があったが、新型コロナウイルスの影響で客足が激減。4月から約2カ月間休業し、6月20日から営業を再開している。【琉球新報電子版】