「犠牲者、家族一緒に」 対馬丸記念館 遺影並び替え


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対馬丸事件で亡くなった犠牲者の遺影を並び替える学芸員の外間功一さん(右)と渡名喜琴音さん=19日、那覇市若狭の対馬丸記念館

 太平洋戦争中に児童や一般の疎開者を乗せた輸送船「対馬丸」が米潜水艦の魚雷攻撃を受けて沈没し、22日で76年を迎える。対馬丸記念館(那覇市若狭)で19日、学芸員が1階展示室に掲示されている遺影を並び替えた。提供された年ごとに掲示していたが、遺族から「家族の遺影を見つけにくい」と並び替えを求める声が上がっていた。

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、県の緊急事態宣言中の臨時休館期間を利用し、今回初めて遺影を氏名順と家族ごとに並び替えた。 
 同記念館学芸員の外間功一さん(24)は「犠牲者の方が、これからは家族で一緒にいられるように思いを込めた」と遺影を見つめた。