やんばるの森に生息する希少動植物の密猟を防止するため、沖縄県は22日から国頭村内と大宜味村内にある林道を夜間通行止めにする。10月11日まで。県は林道の夜間通行止めを昨年初めて導入したが、密猟防止に一定の効果があると評価し、今年は大宜味村にも範囲を拡大した。同期間に研究や調査などを目的に夜間に林道へ入るには県や国頭村、大宜味村の許可がいる。
通行止めとなる時間帯は午後7時から翌午前5時。計23カ所にゲートを置き、監視カメラも設置する。違法行為に関係するとみられる映像データは保存する。
20日に県庁で記者会見した松田了県環境部長は、やんばるの森で確認された昆虫トラップなどは2015年度に31個だったのが18年度には2個、19年度は1個だったと説明。夜間パトロールや通行止めが成果を上げているとした。
一方、夜間パトロール中に声掛けすると逃げる人がいるなど「今も密猟が疑われる情報が多く寄せられている」とし、今年も夜間通行止めをすることに理解を求めた。