海外と沖縄 一つになる場 「ウチナーンチュの日」発案 比嘉アンドレスさん(名護市国際交流協会)


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世界のウチナーンチュ大会への思いを語る比嘉アンドレスさん=21日、名護市国際交流会館

 【名護】2016年の第6回世界のウチナーンチュ大会で最終日の10月30日が「世界のウチナーンチュの日」に制定された。その立役者となった一人が、名護市国際交流協会の比嘉アンドレスさん(46)だ。第1回世界のウチナーンチュ大会から23日で30年となった。比嘉さんは「海外のウチナーンチュと沖縄のウチナーンチュが一つになる場だ」と大会に心を寄せ続けてきた。

 比嘉さんはアルゼンチン出身で名護市にルーツを持つ県系3世。初めて大会に参加したのは06年の第4回大会だった。「各国から人々が集まって自身のルーツを感じることができた」

 08年に来日し名桜大・同大学院で学んだ後、現職に就いた。「ウチナーンチュを意識する機会をもっと多くできないか」。そう考え、伊佐正アンドレスさん=ペルー出身3世=と協力して「世界のウチナーンチュの日」制定を発案した。名護市議会への陳情をきっかけに県や世論も動き、制定にこぎ着けた。

 第7回大会は来年になる予定。新型コロナウイルスの影響もあり開催に不安も残る。その中でも比嘉さんは「アイデンティティーの象徴である首里城が焼失した後で初めての大会だ。人々の心の結束を強める大会になれば」と期待を寄せた。