特製タコスミート、生地が人気 やみつきソースも 具志堅多幸寿(名護市)<うちなー味まーい17>


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ハーブチキンの乗った「具志堅ライス」(手前)と手製生地を使った「具志堅タコス」

 名護市内で飲食店が集中する城区。狭い路地が交差する一角で「CHAMPION OF TACOS(タコスの王者)」と力強く訴える店がある。2018年5月にオープンした「具志堅多幸寿」だ。タコス以外にもこだわり抜いた肉料理を提供し、人気を博している。

 店主は本部町出身の島袋正健(まさとし)さん(31)。高校までやんばるで育ち、料理人を志し県外の和食店などで修行した。子どもが生まれたのを機にやんばるに戻って独立した。店は「沖縄の文化を残していきたい」とハンバーガーやステーキなど沖縄風のアメリカ料理中心に。店名の由来を聞くと「なんとなく『具志堅』の語呂が良かったから」とちゃめっ気も見せる。

 店で使う肉は厳選した赤身の牛肉。料理に使うひき肉も店内でミンチする徹底ぶりだ。「具志堅タコス」(3個、店内価格税別500円)は生地も手製だ。オリジナルタコライスの「具志堅ライス」(同800円)は、ひき肉やレタスのほかにハーブチキンも盛られ、食べ応えがある。「企業秘密」という「G1(ジーワン)ソース」が味を引き立てる。「ソースがやみつきになって週に何度も食べに来てくれる人もいる」と胸を張る。

 開業時から続けるテークアウトもコロナ禍を受け注文が増えてきているという。「子どもからお年寄りまで楽しめる、安心安全でおいしい料理を届けていきたい」と笑顔を見せた。

 営業時間は午前11時半から午後8時(完売次第終了)。月曜定休。名護市城1の17の18の102。(電話)0980(53)0516。
 (塚崎昇平)

こだわりの肉料理を提供する島袋正健さん(左)と妻・奈保子さん