「ゲキ推し!」沖縄本に「絵でみる御願365日」受賞 イラスト交え行事を解説


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「第2回ゲキ推しの1冊!この『沖縄本』がスゴい!」を受賞した「絵でみる御願365日」と出版したむぎ社の座間味香深さん=24日午後、那覇市のジュンク堂書店那覇店

 「ゲキ推しの1冊!この『沖縄本』がスゴイ!」(同実行委員会主催)の第2回受賞作に沖縄の年中行事の祈願と拝み方をイラストを交え分かりやすく解説した「絵でみる御願365日」(むぎ社・1760円)が選ばれた。

 むぎ社代表でデザインなどを担当した座間味香深(かふか)さん(44)は「選ばれてうれしい。若い世代も分かりやすく御願を学べる1冊。本で予習し、コロナが落ち着いてみんなが集まれるようになったらぜひ実践してほしい」と呼び掛けた。

 同賞は県内の書店や取次店、出版社が協力し、県内出版社発行のお薦め本を選ぶ企画。県内各地の40書店が最も目立つ場所で9月30日まで売り出す。県内出版社が発行した沖縄関連本が対象で、発売年の制限は設けていない。実行委員と座間味さんが24日、那覇市で会見し発表した。

 著者はむぎ社の創業者で2016年に亡くなった座間味栄議(えいき)さん。香深さんの母親のはるみさんが編集した。15年に発行されたが現在も売れ続け、毎年重版を重ねている。

 大城洋太朗実行委員長(大城書店)は「むぎ社は冠婚葬祭に特化した出版を続ける珍しい出版社。受賞をきっかけにむぎ社にも注目してほしい」とアピールした。