商品サンプルを輸送、オンラインで商談会 沖銀・福岡銀行開催し24社が参加


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
沖銀と福岡銀が開催したオンライン商談会でバイヤーからの質問に答える県内製造業者=27日、沖縄銀行本店

 沖縄銀行(山城正保頭取)と福岡銀行(柴戸隆成会長兼頭取)は27日、沖縄県内サプライヤー(商品製造業者)と県外のバイヤーをマッチングする「沖縄・福岡みらい元気応援商談会」をオンラインで開催した。両行が昨年12月に締結した地域経済活性化連携協定による初めての事業となった。

 サンプルをバイヤーの元へ届け、実際に手にとってもらうことで、遠隔でも従来の対面と同じような商談の雰囲気を演出した。

 商談会には県内から酒類や食品、化粧品などの製造業者18社が参加した。県外からは福岡銀行取引先の紀伊國屋(高級スーパーマーケット)、JTB商事(ウェブ販売)、エフアンドエフシステム(セレクトショップ)、九州旅客鉄道(駅内テナント)、博多大丸(百貨店)、東急ハンズ(ホームセンター)のバイヤー6社が参加した。

 東京と福岡の会場に集まったバイヤーは実際に商品を味見するなどして、県内事業者に細かく質問をしていた。参加した南都酒造所(南城市)の我那覇毅さんは「オンラインに不慣れだったが、事前に商品を送ったことで商品を調べてもらっていた。感触はすごく良かった」と語った。

 沖銀の金城善輝専務は「(感染症の影響で)気軽に観光に行けない状況になったが、逆に地域の物産へのニーズが増えてくると思う」と期待した。福岡銀の五島久専務は「沖縄の良さを福岡、全国の皆さまに知ってもらいたい。商談会が新しいネットワークの構築とビジネスチャンスにつながってほしい」と語った。