米カリフォルニア州では、新型コロナウイルスの影響で多くの団体が集会やパーティーの自粛を求められ、イベントができなくなっている。そのような環境下で、インターネットを活用して、実際に会場に足を運ばず自分の家にいながら参加する手法が、バーチャル方式と呼ばれる。今やほとんどの分野で取り入れられている。
北米沖縄県人会(エディー・カミヤ会長)は8月2日午後1時から3時半まで、バーチャル・ピクニックを開催した。多くの会員やその友人らが参加した。県人会スタッフがボランティアと共に、前もって動画や写真、その他の資料を集め、当日はオンラインで流した。
県人会のピクニックの目的は会員の親睦を深めることだ。沖縄の民謡や舞踊、盆踊り、祭り太鼓の演奏、ラッフル抽選会の発表などを行った。会員の子弟で本年度に高校を卒業し、9月からの大学入学が決まった成績優秀者に与えられる、奨学金受賞者の紹介などでにぎわった。
新型コロナのパンデミック(世界的大流行)は、全世界の人類の文化・生活に負の影響を及ぼす。今年のロサンゼルスの「2世ウイーク」も実際のイベントは行わず、オンラインのバーチャル方式で実施すると発表があった。パンデミックの中で、どのように取り組み、どのように対処していくか各団体は模索する。何よりも、新型コロナのワクチン開発が最重要かつ死活問題となっているのが実情だ。
(当銘貞夫通信員)