生鮮食品も子ども食堂へ コープが2万点寄贈 広がるランチサポート


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コープおきなわが寄贈した生鮮食品を受け取り、各世帯への分配を急ぐ「地域むすびくらぶ」のスタッフら=28日、宜野湾市

 保管や輸送が難しいため提供しにくかった生鮮食品の「食の輪」が広がっている。29日、コープおきなわ(浦添市)は14日に続いて1リットルの牛乳6千本など約2万点をおきなわこども未来ランチサポート(琉球新報社、おとなワンサード、日本郵便沖縄支社共催)に贈った。西原町の商品セットセンターでは、ランチサポート3社を含む50人近いボランティアが冷蔵施設を埋める商品を仕分けして保冷箱に詰め、各地の子ども食堂などに運んだ。受け取った子ども支援団体は「皆さんの思いを子どもたちに伝えたい」と目を潤ませた。

 コープおきなわが寄贈したのは、台風のため県外から入荷が遅れて宅配できなくなった牛乳のほかヨーグルトや豆腐、ハムなど約90品目1万3千点以上。消費期限が短いため、従来の台風時は店舗で販売できる分などを除いて堆肥化や廃棄していたという。

 突破口を開いたのはランチサポートのネットワークだ。おとなワンサードの富田杏理代表が冷やした状態で受け取ったその日のうちに世帯に届けると約束。29日は人海戦術で大量の商品をコープが貸し出した約200の大型保冷箱に詰め、以前から食品を提供してきた子ども食堂など50団体に届けた。コープの担当者は「フードロスを減らして子どもたちに喜んでもらえればうれしい」と喜んだ。

 受け取った食品をひとり親など地域の約150世帯に配布した「地域むすびくらぶ」(宜野湾市)の名嘉真美奈子代表は「思いのある人がつながってこんなことができるのだと感動した」と話した。