9月2日から沖縄県内でオンエアされるオリオンビールの「オリオン ザ・ドラフト」の新CMに県出身アーティストのGACKTさんが登場する。昨年10月の首里城火災、今年に入ってからの新型コロナウイルスの感染拡大で県経済が厳しい状況にある中、沖縄経済や県民を活気づけたいとCM出演を決めた。
GACKTさんは「ウチナーンチュとして沖縄をどうやって元気づけられるだろうか、恩返しができるだろうかとか、全部ふくめてぜひとも今回の仕事をやってみたいと思った」と話している。
CMはGACKTさんが県出身のアスリートやアーティストと「ザ・ドラフト」の魅力と沖縄愛を語るという内容。第1弾はプロボクサーの比嘉大吾さんと対談している。
「ザ・ドラフト」はオリオンビールの看板商品で、6月にリニューアル。希少な伊江島産大麦を使用している。同社広報は「商品を通じて沖縄素材の魅力や沖縄クラフトである誇りを国内外に発信している。今回こうした思いから、現在海外に拠点を置き、タレントだけでなく実業家としても活躍するGACKTさんを起用し、新CMを展開することにした」と説明している。
新CM出演タレントに関してはオリオンビールが公式SNSでシルエットだけを公開し、「オリオンビール新CMタレント予想」を展開していた。
オリオンビールが公開したGACKTさんインタビューは以下の通り。
Q 海外にお住まいのGACKTさんが来日するのも大変な状況の中、オリオンビールのCMをなぜ引き受けたのか。
A 「あまり公表はしていないけど、沖縄出身で沖縄に対する誇りはとにかく強いんです。オリオンビールの顔になるというのは、本当にうれしいし、沖縄の人間にとってオリオンビールの仕事ができるのは誇りなんです。自分がウチナーンチュ(沖縄人)として沖縄をどうやって元気づけられるのだろうか、恩返しができるだろうかとか、全部含めてぜひとも今回の仕事をやってみたいと思ったんだ」
Q CM撮影の感想は。
A 「沖縄に関係している人との共演もそうだし、地元を愛する場所がある人と同じ時間を過ごして語り合うことができるっていう場がすごい幸せだった。人は大切なものがあるから生きていける。いま住む場所が沖縄から離れていても、ウチナーンチュとしての誇り、魂があるから、歯を食いしばって頑張ってこられた。海を前にしてそんな地元を大切にしている人たちと一緒に語り合ってビールを飲めるっていうのは、自分に対してのご褒美であり、幸せな瞬間、ほっと一息つける瞬間でもあった。撮影は大変だったけどすごくいい時間を過ごすことができた」