創設8カ月のシンバBBC第2代表に 完勝し初の九州大会進出へ 都市対抗野球


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シンバ―エナジック 4回に先頭打者で三塁打を放って出塁、敵失の間に生還し、雄たけびを上げる銘苅圭介(右)=30日、沖縄市のコザしんきんスタジアム(新里圭蔵撮影)

 社会人野球の第91回都市対抗大会県予選最終日は30日、沖縄市のコザしんきんスタジアムで第2代表決定戦を行い、創設8カ月のシンバネットワークアーマンズBBCがエナジックに7―0で完勝し、九州予選に初出場を決めた。

 第1代表の沖縄電力とシンバネットワークアーマンズBBCは10月10~16日に宮崎県で開催される九州予選に出場する。

◆つなぎの打線で完勝

 シンバネットワークアーマンズがしぶとくつなぐ打線で九州予選への出場を決めた。練習場もなく、新型コロナウイルスの影響で練習も十分ではなかったが、照屋信博監督は「大会を通じ成長もあった。九州までにさらに打ち勝つチームへと進化したい」と語った。

 2010年に甲子園春夏連覇した興南で中軸を担った銘苅圭介が4番に座り、打撃コーチも務める。「このチームでどんなパターンなら得点できるのかを考え、打順も変えてきた」という。

 走者が出ると後続が確実に送るなど、四つの犠打を決め、得点圏に進めて重圧をかけ続けた。銘苅は5打数3安打の活躍で主砲の役割も果たし、安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 チームは春からスイングフォームの改善に取り組み、フルカウントから粘る打撃などに取り組んできた。「好機を逃さず畳み掛け、流れを渡すなと特に言ってきた」(銘苅)という。敵失で、さらに次の塁を陥れる走塁が生まれるなど、意識の浸透に手応えを感じている。つなぐ打線で九州予選も勢いそのままに、勝利を誓う。
 (上江洲真梨子)


▽第2代表決定戦

シンバネットワークアーマンズBBC
100 110 040|
000 000 000|
エナジック

 (シ)山下、幸地―住本
 (エ)山下、井出、上山、川邉―比嘉、城間
▽三塁打 銘苅(シ)
▽二塁打 城間(エ)