コロナで那覇市90代女性1人死亡 保険診療で新たに14人感染【9月2日】


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新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真

 県は2日、新型コロナウイルスに新たに14人が感染したと発表した。8月31日と9月1日の両日に医療機関の判断で実施された、保険診療による検査の結果公表のみにとどまった。台風9号の影響で県と那覇市が実施する行政検査結果の集計が遅れており、行政検査の結果を含めた確定値を3日朝に発表する。県は新たに那覇市の90代女性が死亡したと明らかにした。死亡者の累計は29人となった。

 県によると死亡した女性は体調に異変を感じたため、8月26日に県内の病院で抗原検査を受けた。検査で陽性が確認された後に入院し治療を受けていたが、同31日に死亡が確認された。詳しい死因は調査中としている。女性は県内の高齢者福祉施設に通院しており、施設内で感染した疑いがある。

 糸数公保健衛生統括監は台風9号による入院患者への被害について「直接的な影響はなかった」とした。コロナ患者を受け入れる病院で停電が起きるなどしたが、非常用電源の使用で治療への影響はなかったという。

 県は再度のPCR検査で「偽陽性」が判明した感染者1人の陽性発表を取り消し、県内の累計感染者数は2152人となった。米軍関係の新規感染者は1、2日ともにゼロで、累計感染者は395人。