「月1回は防災訓練を」 首里城検討委の報告受け市民ら体制強化求める


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首里城城郭内火災/焼けて崩れ落ちた正殿(那覇市消防局動画より静止画切り出し)

 首里城火災に係る再発防止検討委員会の中間報告で、初期消火の課題などが指摘されたことについて、地域住民らからは「同じことが起こらないよう万全な体制づくりを」と求める声が上がった。警備関係者からは「月1回は訓練すべきだ」との意見もあった。

 首里振興会の玉那覇美佐子理事長は「首里城を再建する上で、夜間の火災も想定に入れるなど今回報告のあった役割分担や情報共有の課題を全てクリアする必要がある。同じような事故が起こらないよう、万全な体制づくりを求めたい」と語った。

 首里自治会長連絡協議会の宮良吉雄会長は「二度と燃え落ちないように知恵を結集しないといけない。反省を踏まえてしっかり対策してほしい。われわれが元気なうちに早く再建してほしい」と願った。

 県内の警備会社の職員は「火災発生時の警備員や監視員の動きを見ていたら、きちんと訓練をされていたのか疑問に感じた。火災はいつ起こるか分からない。ましてや重要な文化財があるのでなおさらだ。警備員の入れ替わりもあるので年1回では足りない。毎月1回は防災訓練が必要だ」と指摘した。