首里城再建へ20年度末までに基本計画 有識者懇


この記事を書いた人 Avatar photo 慶田城 七瀬
昨年10月の火災で焼失した首里城の復元に向けた議論をする「首里城復興基本計画に関する有識者懇談会」の委員ら=14日、那覇市の県市町村自治会館

 沖縄県は14日、昨年10月に焼失した首里城の再建の在り方を考える「第1回首里城復興基本計画に関する有識者懇談会」(座長・下地芳郎沖縄観光コンベンションビューロー会長)を那覇市の県市町村自治会館で開いた。4月に発表した9項目の復興基本方針を基に、首里城を中心とした歴史と文化の理解促進・活用に向けた施策展開を8人の委員で検討する。傘下に「新・首里杜(すいむい)構想検討委員会」(委員6人、部会長・池田孝之琉球大名誉教授)と「琉球文化継承・振興検討部会」(委員6人、部会長・波照間永吉名桜大教授)の2部会も設置した。

 来年3月末までに基本計画をまとめる。2021年度から正殿復元が完了予定の26年度までを中期、22年度から開始される可能性のある第6次沖縄振興計画が完了する31年度までを長期と位置付け、それぞれに合わせた取り組みを展開する考えだ。基本方針にも盛り込まれた首里城地下の第32軍壕の利活用については、20年度中に設置予定の新たな検討委員会で議論した。