![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/202009/RS20200910G00333010100.jpg)
【南城】南城市Aコープ玉城店は、近くに店がなく買い物に不便を感じる集落で移動購買車を毎週巡回し、高齢者の買い物を支援している。利用者からは「大変助かる」と喜ばれている。
同市玉城富里のAコープ玉城店(城間盛恒店長)は、車を運転して買い物に出掛けることができないお年寄りを支えていこうとJAの移動購買車を出動させ買い物の手助けをしている。
移動購買車は、月曜から金曜日までの5日間を毎週、地域を決めて合計33カ所の集落を訪れている。8日の火曜日午前中は玉城地区の糸数、喜良原、垣花。午後から仲村渠、百名、新原の各公民館前広場に購買車「あじまぁ号」が出向いた。
「あなたと私のAコープ(Aコープの歌)」の曲を流しながら集落に入ると、新型コロナウイルス感染防止で外出を控えたお年寄りたちが次々と訪れ、パン、牛乳、キッチンタオルなどを買い求めていた。
垣花区在住の稲福繁さん(96)、宜野座幸子さん(75)は「毎週、生鮮品や生活用品の販売を家の近くまで来てもらい大変助かっている」と、袋いっぱいの購入品を抱え笑顔を見せた。
海岸向けに長い坂の下にある集落新原区でも、地域の高齢者に喜ばれている。この日も10人余が訪れ、中には手押し車いっぱい買い物をして楽しんでいた。
JA沖縄企画の移動購買車運行は名護地区からスタート。南城市の玉城店が5番目に取り組んでおり、今年に入って新型コロナウイルス感染拡大で遠出が難しく買い物に困っていた地域の人たちから感謝されている。 (知花幸栄通信員)