社会
首里城焼失1年

【対談全文】GACKT×玉城知事(前編) 首里城との関わりは誇り「1人のウチナーンチュとしてやれることを」

首里城再建への思いや新型コロナウイルスの状況、ウチナーンチュの思いを語り合う玉城デニー知事とGACKTさん

 沖縄県の玉城デニー知事と県出身のアーティストGACKTさんが9月18日、オンラインで初めて対談した。焼失した首里城の再建に向けて沖縄県に寄付金を託したGACKTさん。首里城の1日も早い復興を願い、新型コロナウイルスの影響で観光産業を中心に経済が落ち込む状況に気を掛けながら、故郷への思いや感謝を語った。2人の会話の全文の前編。後編では、21年前の本部高ブラスバンド部との「秘話」も披露します。


 GACKT:はじめまして。GACKTです。
 玉城デニー知事:はじめまして。玉城です。よろしくお願い致します。

 GACKT:わざわざお時間ありがとうございます。
 玉城:いえいえこちらこそ。何だか仕事より緊張します(笑)

 GACKT:どうですか、そちらは?

 玉城:はい。最近は新型コロナウイルスの影響が少しずつ落ち着いてきまして、先だって沖縄観光コンベンションビューローのホームページで掲載する動画を撮影させていただいて、「まっちょいびんどー(お待ちしていますよ)」という感じで観光客をお迎えする、そういう動画を撮影させていただきました。これからは徐々にまた観光客の方も増えてくると思いますので、われわれもしっかり感染予防対策に気を付けながら、みんなで楽しい沖縄の時間を過ごしていただきたいなと思います。

 GACKT:観光に携わる方たちがしんどい生活を続けない状況をつくるのは、バランスはとても難しいと思いますけど、何より必要なことかなと、この前沖縄に帰ったときに正直感じました。頑張っていただきたいなと思います。

 玉城:はい。頑張ります。もうお礼を言ってもよろしいですか? 8月25日の首里城への寄付金目録贈呈の際には申し訳ありませんでした、別の仕事のためにわたくしが受け取ることができなかったんですが、GACKTさんからの「GACKT 20th ANNIVERSARY LIVE TOUR 2020 KHAOS」のオフィシャルグッズ、首里城再建アイテムの売上金462万7608円、たくさんの皆さんの気持ちが込もった寄付を届けていただいて、心から感謝致します。本当にありがとうございます。

 GACKT:とんでもないです。僕ができることは大きなことではないので、僕に関わるファンの方たちが本当に首里城をなんとか復興させてそれに少しでも協力したいという思いからこういう形になったので、代表して届けさせて頂きました。ありがとうございます。

 玉城:ありがとうございます。おかげさまで、全体の首里城への寄付金が47億2100万円集まっていまして、早速そのお金の中から第1弾として首里城の大きな柱として使う木材、その調達に充てさせていただきたいということで先日政府の方にもおうかがいしてお話させていただきました。これから少しずつ首里城が立ち上がっていきますので、ぜひ多くの方々にその様子もご覧いただきながら、沖縄のいろんな歴史や文化やおいしい食べ物、豆腐ようも沖縄そばも泡盛も、いろいろ楽しみながら首里城の復元復興を楽しみにしていただきたいと思います。

 GACKT:1日も早い復興を本当に心から願ってます。

 

■「テンペスト」で感じたウチナーンチュとしての誇り

 

 玉城:GACKTさんも「テンペスト」に出演の際には首里城にも関わりがあったんですよね?

 GACKT:そうですね。「テンペスト」の撮影の際にはなかなか一般の人が入ることはできないエリアの中で撮影をさせて頂いたりとか、いろいろ案内を頂いたり、あと首里城の周りの城壁であったり、いろいろな場所でかなり長い日数を、一緒に生活をさせて頂いたので、もちろん役者としてもそうですし、深い関わりを持たせて頂いたというのもそうですし、ウチナーンチュとして僕が作品に携わることができたのは本当に僕にとっても誇りでした。その首里城が焼けたという話を聞いたときは、なんというか、僕も含めてだと思うんですけど沖縄の人たちにとっての一つの大事な、自分たちの心の一つを失ったみたいな気持ちだったのではないかと思うんです。

 沖縄の方たちだけでなく、沖縄を訪れた多くの観光客の方や沖縄を愛して下さる方たちが、こうやって首里城の再建に多くの力を貸して下さるということは、いかに沖縄が愛されているかということを表しているのだと思うんですよね。単純に首里城を復興させるだけではなくて、ここから今コロナの影響で経済的にも環境的にも非常にきついタイミングではあるとは思うんですけど、共に前を向いてしっかりと進んでいくことが大切なんじゃないかなと僕は思っています。

 


オンラインで沖縄への思いなどを語るGACKTさん

 玉城:はい。今GACKTさんが沖縄を愛して下さっている方々の思いがしっかりつながっているというようなことをおっしゃっていただきましたけど、本当にそうだと思います。先日も実は、去年の10月31日に首里城が焼けた後すぐに地元の高校生の皆さんがインスタグラムでつながっているメンバーなんですけど、そのみんなが「自分たちにできることは何だろう」と考えて、すぐ相談して募金活動に立って下さったんですね。

 11月にその第1弾を届けて頂いて、先日も彼らが3年生なので受験に備えるために募金活動をいったん終了しないといけないということで、その間に集まったお金を届けてくれました。みんな制服も違う、首里城の近くに関係のない子どもたちも含めてみんなが「沖縄のために何かしたい」「未来のために何かしたい」という気持ちで募金をしてくれたんですね。ですから本当に、年齢を問わず、沖縄に住んでいるか住んでいないかそういうことも関係なく、いろいろな人たちが一つのことで思いが集まって形になっていくということに加わっていきたい、という、その気持ちが本当にありがたいですね。

 

【対談全文】後編、本部高の裏で半年…ブラバンの子に恩返しを

https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1194083.html



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