石垣市の陸自駐屯地、概算要求で建設費倍増360億円 火薬庫、隊舎など整備


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石垣市平得大俣で工事が行われている駐屯地建設現場=今年2月(小型無人機で撮影)

 【東京】防衛省は2021年度概算要求で、先島諸島や奄美大島(鹿児島県)の陸上自衛隊の施設整備に関する経費432億円を計上した。昨年3月に着工した石垣市の駐屯地建設費が360億3千万円となり、20年度当初予算額(約191億円)の2倍近くに増えた。21年度は造成工事のほか、隊舎や庁舎、火薬庫の建設に着手する。

 宮古島市での部隊整備の関連費は22億4千万円。市城辺の保良鉱山地区で地対空・地対艦ミサイルの弾薬などを保管する火薬庫が本年度末に完成予定で、21年度も施設の関連工事が予定される。市上野野原の宮古島駐屯地は19年3月に新設され、これまでに警備隊(約380人)と地対艦・地対空ミサイル部隊(約240人)が配備されている。

 奄美大島では奄美駐屯地、瀬戸内分屯地2カ所の施設整備費として49億円が盛り込まれた。