宜野湾市、男女参画条例案の制定向け意見公募 30日まで


社会
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宜野湾市役所(資料写真)

 【宜野湾】宜野湾市は9月30日、新たな「市男女共同参画推進条例案」の制定に向け、パブリックコメント(意見公募)を開始した。市は30日午後5時まで公募した意見を参考に、改めて諮問機関へ諮り答申を得て最終決定する。市ホームページ(HP)に公開された新たな案は、市議会が6月に反対多数で否決した「市男女平等及び多様性を尊重する社会を推進する条例案」から事実上後退する形となっている。

 諮問機関・市男女共同参画会議が8月に審議し、示した新たな案は、名称や本文から「男女平等」「多様性」などの文言がほぼ消えた。また「ヘイトスピーチ」や「性的指向」といった表現もない。市議会の主要与党会派は、これらの表記について疑問を投げ掛けていた。

 新たな条例案の名称変更について、市は「条例の趣旨が一人一人に伝わりやすいものが望ましいと考えた」とした。

 最終決定した案は来年の3月議会へ提案し、同年7月1日の施行を目指す。意見公募の詳細はHPで確認できる。男女共同参画に関する理念条例は県内11市で宜野湾市のみが制定していない。