沖縄の米海兵隊5千人の移転先、グアム新基地が運用開始


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 【与那嶺路代本紙嘱託記者】米海兵隊は1日、グアムの新基地「キャンプ・ブラズ」の運用を開始したと発表した。グアムに移転する在沖海兵隊5千人の駐屯地となる。ただ建設工事は続いており、最終的には2026年までに完成する見込み。21年春に運用開始式典を開く予定。

 海兵隊は声明で「20年代前半に沖縄から移転を始める第3海兵遠征軍約5千人が駐留する」と説明。「キャンプ・ブラズの公式な設立は、米軍再編の重要な節目であり、日本政府との国際合意の履行である。米国の抑止力と防衛力強化に必要な役割を果たし、日米同盟の強さの証しとなる」と述べた。最初の基地司令官にブラッドリー・マグラス大佐が就任した。

 星条旗新聞によると、グアム島北部フィネガヤン地区に位置する新基地では、施設の建設が続いている。北西の海岸沿いには多目的射撃場を建設する。住宅地区だったアンダーセン南の廃虚は、都市型訓練複合施設に改修する。

 基地の中心部は単身者用の6階建ての宿舎を建設する。家族用の住居300戸はアンダーセン空軍基地に建てる。

 基地には1300人が常駐し、3700人がローテーションで駐留する。海兵隊が新基地を設立するのは1952年以来68年ぶり。