辺野古新基地の設計変更伴う県民意見書1万8904件 13年の6倍


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軟弱地盤が広がる大浦湾=9月3日午後、名護市辺野古(小型無人機で撮影)

 米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に向けた沖縄防衛局の設計変更申請の内容について、県は9日、県に寄せられた意見書が速報値で1万8904件だったと発表した。2013年に当初の埋め立て承認申請が公開された際の意見書数は約3千件だったため、今回の設計変更に対して寄せられた意見書の数は約6倍となった。

 設計変更のために、防衛局は4月に承認申請書を提出していた。県は審査の過程で、9月8~28日までの3週間、全文を公開し、県民ら利害関係者から意見書を募っていた。

 この間、県内を中心に市民団体らが意見書提出を呼び掛ける集会を開くなどしていた。また埋め立て用土砂の採取候補となっている地域の市民・団体でつくる「辺野古土砂搬出反対全国連絡協議会」など県外からの意見書や国外からの意見書もあった。

 県は今後、集まった意見書の内容を確認する作業に入る。その後、名護市などの関係団体・機関の意見も照会する予定。新基地建設阻止を掲げる玉城デニー知事は承認申請に応じない構えだ。