AIで肺がん発現遺伝子を分類 藤澤さん研究が医薬生命大会のポスター賞


社会
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ポスター賞に輝いた藤澤孝太さん(写真右)=琉球大学

 2020年日本バイオインフォマティクス学会年会第9回生命医薬情報学連合大会(同学会、日本オミックス医学会主催)で、琉球大学大学院理工学研究科2年の藤澤孝太さん(24)がポスター賞に輝いた。

 発表した研究は、人工知能(AI)を使って肺がんを発現すると考えられる遺伝子を絞り込み、「肺がん細胞」と「通常の肺細胞」に分類する手法。

 AIシステムを使い、約2万4千個ある肺がんを発現すると考えられる遺伝子を46個まで絞り込める。

肺がん細胞と通常細胞をAIを用いて分類した図(本人提供)

 大会は9月1~3日にオンラインで開催された。藤澤さんは昨年の同大会で優秀口頭発表賞を受けており、2回目の受賞。藤澤さんは「今年も賞をもらえるとは思っていなかった。去年の経験から質疑応答など落ち着いて対応できた」と振り返った。

 同大会は口頭発表とポスター発表の2部門。ポスター部門77件の中から、藤澤さんの研究を含む14件がポスター賞に選ばれた。