銀河系立体地図プロジェクト、一転継続へ 観測地・石垣の学生ら要望


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石垣島観測局の電波望遠鏡(資料写真)

 【東京】石垣市など全国4カ所の電波望遠鏡を組み合わせて銀河系の立体地図を作る「VERAプロジェクト」について、文科省は16日、継続する方針を明らかにした。国立天文台の予算削減のため、2021年度以降の実施が未定となっており、同市議会(平良秀之議長)が同省に継続を求めていた。

 平良議長によると、市議団が15日、萩生田文科相に要請した際に継続する意向を伝えられたという。

 プロジェクトは03年に開始した。石垣市のほか岩手県奥州市、東京都の父島、鹿児島県薩摩川内市の4カ所にある電波望遠鏡で銀河系の約300天体を観測し、立体地図を作る。

 運営資金を拠出していた国立天文台が、国からの交付金減少を理由に3月、2021年度でのプロジェクト終了を通告していた。石垣市では地元学生らが署名活動で継続を訴えていた。