健康長寿、皆で祝福 4地域合同オンライン敬老会【ボリビア】


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オンライン敬老会でカチャーシーを踊りお祝いする参加者ら

 オキナワ移住地の第1、第2、第3地域とサンタクルス市の4地域合同の敬老会が9月20日に、ボリビア沖縄県人会の主催で、オンラインツールを活用して行われた。オキナワ移住地の発展やボリビア社会に尽力してきた高齢者らをねぎらい、長寿と健康をお祝いした。

 敬老会はこれまで各地域で実施してきたが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止となった。対象者には事前に一軒一軒を訪問して記念品を贈り、オンラインではお祝いのあいさつのほか「国頭サバクイ」や沖縄喜劇「トックイ小」、「海のチンボーラー」などの映像を見て楽しんだ。

 ボリビア沖縄県人会の比嘉徹会長は「ウチナーンチュにとって皆さまはかけがえのない宝です。戦を体験されて見知らぬ遠く離れたボリビアに移住され、ゼロからのスタートでよくぞここまで成し遂げました。心から敬意と感謝を申し上げます」と話した。
 帰国研修生で組織する、レキオス会の屋良さやか会長は「今の私たちが健やかで幸せに日々の生活を送ることができるのも、皆さまの長年の努力のおかげだと思います。これまで培った豊かな経験と知識でこれからも末長くご指導をお願いいたします」と伝えた。

 高齢者代表の比嘉久子さん(90)は、新型コロナウイルスの影響で行事が全て中止される中、オンラインで敬老会を開催してもらったことに感謝した。「皆さんと会って抱き合ってお祝いするべきでしたが、コロナでできなかった。県人会、家族の協力でこのパソコンから皆さんのお顔を拝見できてうれしく思っています。これからもますますお元気で地域のため、長生きしてよかったと実感させてください」と笑顔であいさつした。そして「老いの友 コロナに負けるな いちにさん」と川柳で気持ちを伝えた。

 (安里玉元三奈美通信員)