音楽とアートで世界のウチナーンチュを元気に フリオ・ゴヤとアルベルト城間が企画展


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企画展への思いを語るフリオ・ゴヤさん(左)とアルベルト城間さん=22日、那覇市泉崎の琉球新報社

 アルゼンチン出身で沖縄県系2世の彫刻家フリオ・ゴヤさん(67)の作品と、ペルー出身で県系3世のアーティスト、アルベルト城間さん(54)のグラフィックデザインの作品を紹介する企画展が「世界のウチナーンチュの日」の30日、沖縄市のプラザハウスショッピングセンター3階ギャラリー&スペースで始まる。11月15日まで。入場無料。新型コロナウイルスの影響が続く中、世界各国の県系人らにも沖縄を拠点に活躍する2人の活動が伝わることで「少しでも元気になってほしい」と願いを込め、企画した。

 ゴヤさんと城間さんは22日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、来場者には展示会について会員制交流サイト(SNS)などで国内外へ発信してほしい、と思いを語った。企画展の名称はメロディーとアートを結ぶとの意味を込めた造語「メロディアルテ」。ゴヤさんはバイオリンやギターなど楽器や音楽を題材にした彫刻17点を展示する。音楽活動に加え、アートの創作にも取り組む城間さんはグラフィックデザインなど15点前後を展示する。

 ゴヤさんは「音楽とアートで活動してきた2人の新しい試み」、城間さんは「コロナ禍で、たくさんの人の前で歌うイベントはできないが、クリエイターとして表現したい」と来場を呼び掛けた。期間中、城間さんが会場内でピアノに絵を描く「ピアノペインティング」も行われる。

 問い合わせはライカムアンソロポロジー(電話)098(933)1142。