基地負担の軽減求める 名護市長と久辺3区長らが岸防衛相と面談


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
岸信夫防衛相との面談について説明する渡具知武豊名護市長(左から2人目)と古波蔵太辺野古区長(左端)、宮城直美豊原区長(左から3人目)、棚原憲栄久志区長=名護市のザ・ブセナテラス

 【名護】岸信夫防衛相は22日、沖縄県名護市辺野古の新基地建設現場を視察後に、渡具知武豊市長や米軍キャンプ・シュワブに隣接する久辺3区の区長らと同市のザ・ブセナテラスで面談した。岸氏は「地域振興や基地負担の軽減をしっかりと進めたい」と強調した。渡具知市長は岸氏に、シュワブ内ヘリパッドの撤去など基地負担軽減を求める要請書を手渡した。

 要請書では、爆発音や学校・住宅地上空の米軍機飛行が市民に不安を与えていると指摘し、(1)生活環境への配慮を米軍に強く要望(2)沖縄高専の隣接地をはじめとするヘリパッドの撤去(3)シュワブ周辺の渋滞緩和措置―を求めた。岸氏は「米側にしっかり求めていく」と答え、交通誘導員の配置など渋滞緩和策を示した。

 面談終了後、渡具知市長は記者団に、市の一般廃棄物処理施設整備や市庁舎建て替えに国の支援を求めたことを説明した。3区長はツーリズム受け入れ施設や避難橋の整備などの振興策や、爆発音・射撃音を防ぐ防音設備設置などをそれぞれ求めたという。