進路学習に新聞を活用 多様な職業知る機会に 沖縄市・コザ中


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新聞から気になる職業に関する記事を探す生徒=13日、沖縄市のコザ中学校

 沖縄市立コザ中学校(島村一司校長)で13日、新聞を活用した進路学習が行われた。例年この時期に実施している職場体験学習を新型コロナウイルスの影響で取り組めないことから、新聞を通してさまざまな職業があることを知り、進路決定に生かす学習に変更した。授業は1年生を対象に、総合的学習の時間に実施した。

 授業を考案した日本新聞協会認定NIEアドバイザーで、同校の松田美奈子主幹教諭は「新聞にはさまざまな職種の最新情報が載っている。職業の多様性を自分の目で確かめ、職業観を深めてほしい」と狙いを語った。

 生徒たちは新聞をめくりながら気になる職業に関する記事を三つ探し、仕事の特徴などを紙にまとめた。その後、働くために必要な力についてグループで意見を交わして発表した。

 4こま漫画や天気予報の記事を選んだ田場彩華さん(13)は「イラストレーターや気象予報士など、記事や広告を読み、いろんな職業があるんだなと知った」と話した。

 政治面の記事から政治家について調べた宮城大空さん(13)は「今まで関心がなかったけれど、国を動かす力を持つ政治家に尊敬の気持ちが生まれた」と学びを深めた様子だった。