【東京】東北楽天から4位指名された亜細亜大学の内間拓馬(21)=本部町出身=は26日、東京・武蔵野市の同大キャンパスで会見を開いた。「一日も早く戦力になりたい」と喜びをかみしめた。母校でも初のプロ選手への道をつかみ取り、「子供たちに夢と希望を与えられるような選手になりたい」と活躍を誓った。
名前が読み上げられた瞬間、張り詰めた表情を崩して一息ついた。指名の喜びを聞かれ「ほっとした」と正直な感想を漏らした。目標として、大学OBで同郷のソフトバンク・東浜巨投手を挙げ「東浜さんのような技術面も人間性も素晴らしい投手になりたい」と抱負を述べた。
都内で指名を見守った母の多賀子さん(61)は、「小学校からプロを目指していた。ここまでよくがんばってくれた」と目を細めた。
地道な努力と野球愛でチャンスをつかみ取った。
地元の少年野球チームで野球の楽しさを知ったが、当時は「チームで2、3番手の投手」(当時を知る少年野球の監督)。それでも、野球をする環境を求めて地元から離れた宜野座高校に進んだ。県大会8強まで進んだが、頭角を現したのは亜大入学後だ。3年から先発を任されるようになり、日米大学野球で初の代表入りを果たした。
8月の巨人3軍とのオープン戦では最速150㌔をマーク。六回までを被安打1の6奪三振、無失点に抑える好投を披露し、スカウト陣の注目を集めた。
「上を目指す上の節目になる試合だった」と振り返り、「大学4年間でフィジカル、メンタル共に大きく成長できた。監督やチームメイトとの出会いが大きかった」と周囲への感謝を口にした。【琉球新報電子版】