カテーテル治療の専門施設に認定 大動脈弁狭窄症 琉大病院が沖縄県内初


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琉球大学病院

 琉球大学病院は今年3月、大動脈弁狭窄(きょうさく)症をカテーテルで治療する、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の専門施設認定を受けた。認定は沖縄県内で同病院のみという。同病院が28日に発表した。

 大動脈弁狭窄症が重症化すると失神やめまい、動悸(どうき)などの症状が出る。患者の多くは80代と高齢で、体力面などから開胸手術が困難だった。TAVIではカテーテルで心臓に人工弁を運び、治療できる。開胸なら3~4時間が必要な手術時間が25分と大幅に短縮でき、患者の負担軽減につながる。

 琉大病院は2015年8月に、TAVIの治療ができる施設認定を、県内で初めて受けた。今回、専門施設認定を受けることで、人工弁を取り換える手術や人工透析を受けている患者の治療が可能となる。

 同病院第3内科の診療教授で、心臓血管低侵襲治療センターの岩淵成志特任教授は「重症となった患者を県内で治療できる」と話した。