瀬長島ホテルなど運営のWBF沖縄、経営安定へ東京の投資組合と資本提携


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 豊見城市の琉球温泉瀬長島ホテルなどを運営するWBFリゾート沖縄(兼城賢成社長)は30日、日本成長投資アライアンス(J―GIA、東京)の運用する「J―GIA1号投資事業有限責任組合」と、福岡キャピタルパートナーズ(福岡)の運用する「ナイン・ステーツ・4投資事業有限責任組合」との資本提携を発表した。

 WBF沖縄の経営陣が所有していた全株式を、両組合が買い取った。金額は非公開としている。

 WBF沖縄の担当者は「経営基盤の安定を目的とした資本提携だ」と説明した。同社によると新型コロナウイルス感染症で観光客が激減し、4~5月の売り上げは前年比8~9割減と大きく落ち込んだが、7月以降は持ち直しつつあるという。

 WBF沖縄は、那覇市と豊見城市、石垣市、福岡市で合計9カ所のホテルを運営していて、資本提携後も運営を継続する。2021年には、那覇市辻と若狭に新たにホテルを開業する予定。一方で既に完成している那覇市西のホテルは、予定を変更し運営から退く。

 従業員数はコロナ以前の約700人から自主退職や契約満了によって約500人に減少したが、今後雇用は維持し、新規開業に向けての採用も予定しているという。

 親会社だったWBFホールディングス(大阪府)が6月末に民事再生手続きを申請する直前に、沖縄側の経営陣が株式を買い取る形で独立していた。