県高校新人大会は1日、体操、ハンドボールなど13競技が行われた。アーチェリー70メートルラウンドの男子は内間安哉(宜野湾)が588点、女子は屋良帆風(那覇国際)が532点で優勝した。
男子・内間 フォーム改善、王座奪還
最終12エンドの6射を前に、内間安哉(宜野湾)が集中力を高める。「これでラストだ」。終盤は疲労もあり、1エンドごとの得点は40点台が続いていたが、最後は2射連続でど真ん中の10点を射抜くなど、50点台を記録。接戦を繰り広げた嘉味田朝成(同)を5点差で振り切った。
昨年12月の県高校選手権で優勝を飾ったが、コロナ禍による休校期間で「筋力が衰え、押し手が詰まるようになってしまった」とフォームが崩れ、矢の軌道が不安定になった。結果、今夏の県高校総体は2位。悔しさをバネに筋力トレーニングや引きやすいフォームを追究した。それでも「不安があった」というが、再び頂点に立ち、安心した表情を浮かべた。
出場権を得ていた今年3月の全国選抜は中止に。派遣を懸けた12月の選手権に向け「全国に行けるのは優勝者だけ。ここに合わせられるように練習したい」と照準を定める。
(長嶺真輝)
総体女王の屋良 平常心貫き大差
柔和な表情が、弓を引き、的を見据えた瞬間に鋭さを増す。女子70メートルラウンド個人を制した那覇国際の屋良帆風は2位に大差をつけ、夏の県総体に続き栄冠を勝ち取った。「真ん中の黄色部分にはなかなか入らなかったけど、平常心で7~8点を保ち続けられたのはよかった」
最終的な目標に掲げるのは、来年の県総体で、今年に続き個人、団体で優勝を勝ち取ること。長い視点で「調子が良くなくてもあまり得点が落ちなかったことはいい部分なので、体力や精神面を鍛え、平均の力を上げていきたい」と成長を誓った。