「沖縄版桃太郎」で一緒に鬼退治する動物は? 琉球交響楽団が公演 昔話をアレンジ


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 【名護】琉球交響楽団は10月10日、名護市民会館大ホールで「沖縄版桃太郎浦島太郎」の公演を開いた。オーケストラの演奏に合わせてしまくとぅばのせりふが盛り込まれるなど沖縄風にアレンジされた昔話が朗読され、訪れた人々が楽しんでいた。

朗読に合わせて演奏を披露する琉球交響楽団室内オーケストラ=10月10日、名護市民会館

 「沖縄版桃太郎」は原作と異なり家来をヤンバルクイナとハブ、シーサーに仕立て、与えるのも黒糖といった具合にアレンジした。ステージのスクリーンに物語をイメージした絵を映し出しながら、俳優の当山彰一がしまくとぅばのせりふを交え、優しい口調で世界観を表現した。

 朗読に合わせて交響楽団の室内オーケストラが23人編成でクラシックや沖縄民謡を演奏し、幻想的な雰囲気を演出した。直井大輔が指揮を務めた。終盤で登場人物が全員でカチャーシーする際に「唐船ドーイ」などを編曲したオリジナル曲が演奏されると、観客席でも曲に合わせて踊る人がいた。

 公演は県しまくとぅば普及促進事業費補助金事業の一環として行われた。新型コロナ対策として完全予約制とし、約170人が来場した。