宮古島市のしろう農園、「ディスカバー農山漁村の宝」選定 循環型農業に評価


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2020年度の「ディスカバー農山漁村の宝」に選定されたしろう農園の砂川勇人代表(提供)

 内閣官房と農林水産省は4日、農山漁村地域の活性化に向けた優良事例を選定する2020年度の「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」を発表し、県内から宮古島市のしろう農園が選ばれた。農水省によると、全国から28地区と個人4人が選定され、しろう農園は循環型農業を実施している点などが評価された。県内からの選定は18年度以来、2年ぶり。

 しろう農園はアロエベラを生産し、国内最大規模の栽培面積を誇っている。ヤギを使って雑草除去をするなど、無農薬栽培を続け、ジュースなど加工品の生産にも取り組んでいる。近年はヤギと触れ合おうと観光客が訪れるなど、観光農園としても成功している。

 同農園の砂川勇人代表(55)は「取り組みが評価されうれしい。アロエベラの生産量をさらに上げていきたい」と語り、今後は直売店の営業なども検討していく考えを示した。

 沖縄総合事務局が認定する沖縄地域版には、今帰仁村の農業生産法人「今帰仁ざまみファーム」が選ばれた。クワンソウの商品開発や販売に研究機関や役場などと連携して取り組んでいる点が評価された。