【多良間】多良間村の多良間小5年生は10月29日から1泊2日での宿泊学習を村内で開いた。自然に親しみ、愛する心や協力する心、最後までやり通す心を育てることを目的に実施された。5年生19人が参加し追い込み漁に魚さばき体験、島の郷土学習などに取り組んだ。
追い込み漁は島の北海岸線にあるパナリトゥブリから西側に向けてのウカバトゥブリまで保護者が網を仕掛けて行われた。
浜から網に向かって子どもたちが勢いよく走って魚を追い込み、大漁となった。
かかった魚は子どもたちが浜でさばいた。ダツのおなかを開いた時に、中からベラが出てきて驚くなど大騒ぎしながら調理した。
郷土学習はふるさと民俗学習館の本村恵一さんがガイドを務めた。御嶽(うたき)や拝所など村内の史跡を巡りながら島の歴史に理解を深めた。
参加した糸洲陽南乃さんは「追い込み漁でたくさん魚が取れた。魚をさばいて内臓を取るのは気持ち悪かったけど、友達が魚を触れるようになったので良かった。島の歴史は初めて知ったことが多かったのでもっと調べてみたい」と話した。 (清村めぐみ通信員)