大動脈弁狭窄症をカテーテルで治療「TAVI」の問い合わせ増 琉大附属病院、専門施設認定で


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琉球大学病院=宜野湾市

 琉球大学病院によると、大動脈弁狭窄(きょうさく)症をカテーテルで治療する、経カテーテル大動脈弁置換術(TAVI)の専門施設に認定されたことを受け、治療に関する問い合わせが10日までに相次いでいる。大動脈弁狭窄症の患者による治療の問い合わせや人工透析患者に手術が適応するかなどの問い合わせがある。人工透析を受けている患者へのTAVI治療については今後、認可予定としている。

 認可後、TAVIの指導施設や専門施設で人工透析を受けている患者にTAVI治療を優先的に導入する。

 TAVIはカテーテルで心臓に生体弁を運び、治療できる。琉大病院は2015年8月にTAVIの治療ができる施設認定を県内で初めて受け、20年3月に専門施設認定を受けた。専門施設は全国で26施設のみ。

 専門施設認定を受けることで、既に開胸手術で生体弁を埋め込んでいる患者の弁劣化に伴う再度取り替え手術が必要となった際、カテーテルで生体弁を植え込む手術が可能となった。