米兵タクシー強盗容疑事件 金武町議会が抗議決議 綱紀粛正要求にも再発で「怒り」 


この記事を書いた人 Avatar photo 滝本 匠
米兵のタクシー強盗容疑事件への抗議決議・意見書に賛成する金武町議ら=12日午前10時半ごろ、金武町議会

 【金武】タクシー運転手を暴行し、現金1万円とタクシーを奪って逃走したとして米海兵隊員が8日に逮捕された事件で、金武町議会(嘉数義光議長)は12日の臨時会で、被害者への謝罪や完全な補償、米軍人・軍属の綱紀粛正と再発防止、日米地位協定改定を求める決議と意見書を全会一致で可決した。

 決議と意見書は、町議会が米軍人・軍属などの事件・事故が起きるたび、綱紀粛正などを申し入れてきたことを挙げ「それにもかかわらず、事件が発生したことは極めて遺憾で、怒りを禁じ得ない」と訴えている。

 その上で「米軍人・軍属などによる事件・事故は、町民に不安と恐怖を与えている」として、改善が見えないことに「日米両政府の責任は重大」と強調した。

 決議は駐日米大使、在日米軍司令官など米側宛て、意見書は首相、防衛大臣、外務大臣など日本側宛て。

 町議会は13日に嘉手納町の沖縄防衛局と、那覇市の外務省沖縄事務所へ意見書を手渡す予定。