写真で熱唱の舞台伝える 沖縄市で「毛遊びコンサート」展 35周年、よみがえる唄者


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写真展の参観を呼び掛けるスタッフの砂川由美子さん(左)と勝連美香子さん=6日、沖縄市音楽資料館おんがく村

 【沖縄】“コザ名物”としてファンを引き付けている「毛遊びコンサート」を振り返る写真展が、2日から沖縄市一番街にある同市おんがく村で開かれている。

 同コンサートは沖縄こどもの国の支援行事でもあり、今年は35周年の節目を迎え、1日に開催が予定されていた。しかしコロナ禍の影響で他の多くの芸能行事同様、中止に追い込まれた。

 このため急きょ同コンサートにこれまで出演してきた民謡歌手のステージ写真の企画展を開催した。写真は沖縄民謡界の巨星・嘉手刈林昌さんと早弾きの名手・松田弘一さんのツーショット、神谷朝仁さん、津波恒徳さん、大城美佐子さん、瀬良垣苗子さんらを収めた30点余。ファンにはかつての熱唱がよみがえる。

 同コンサートの顔として、ほぼ毎回、饒辺愛子さんとのコンビで司会を担当してきた元ちゃんこと前川守賢さんは「出演者にとってもここでしか味わえない楽しみな野外コンサート。それでコザ名物として定着している。コロナを退治して来年はにぎわいを取り戻しますよ」と力を込めた。

 写真企画展は15日まで。同日は民謡コンビ「あかまーみ」による沖縄のわらべうたの記念トークライブがある。新型コロナ感染拡大防止のため入場は予約のみ。問い合わせは(電話)098(923)3224。
 (岸本健通信員)