名護・美謝川の 文化財保護要請 新基地建設で市民団体


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要請文を手渡すティダの会の大城重吉共同代表(中央左)ら=13日、嘉手納町の沖縄防衛局

 【嘉手納】米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設に関連し「新基地建設問題を考える辺野古有志の会」と「ティダの会」のメンバーらは13日、嘉手納町の沖縄防衛局を訪れ、美謝川周辺の文化財保護などを要請した。

 沖縄防衛局は8月、新基地建設に必要な美謝川の切り替え工事に向け、ボーリング(掘削)調査を始めている。

 市民らは埋め立てのための土砂採取が予定される辺野古ダムの周辺に「屋取」「宿道」などの文化財があると指摘。保護や名護市との協議を求めた。また「辺野古ダムの水を機体の洗機水として使うことは許されない」などと述べた。

 沖縄防衛局企画部地方調整課基地対策室の清川成大室長補佐は「文化財については関係法令にのっとり、名護市教育委員会や県教委と協議、調整していきたい」などと述べた。