「世界のウチナーンチュの日」ボリビア県人会が催し 現地知事のメッセージも


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メッセージを伝えるサンタクルス県知事のルベン・コスタス・アギレラ氏

 10月30日の「世界のウチナーンチュの日」を祝い、沖縄県と姉妹・友好都市を結ぶボリビア・サンタクルスの、ルベン・コスタス・アギレラ県知事からメッセージが届いた。ボリビア沖縄県人会は同月31日にオンラインイベントを開催し、イベントの中でメッセージを紹介した。ボリビア国内のサンタクルス県、ベニ県、ラパス県のほか、ハワイや南米、沖縄から約100人が参加した。

 ルベン県知事は、第一次ボリビア移民団が入植した1954年からサンタクルス県と沖縄県の交流が開始したことを説明。「その絆がその後、サンタクルス県と沖縄県をつなげ、姉妹県提携へと発展したことを誇りに思っている」と述べた。

 現在は新型コロナウイルスの感染拡大で困難な状況に直面していることに触れ、「一日も早く収束することを願っている。世界のウチナーンチュの皆さんをサンタクルス県に案内して、二つの文化の融合を体験してもらいたいと願っている」と協調した。

 ボリビア沖縄県人会の比嘉徹会長は「ウチナーンチュであることを再認識し、誇りと感動を覚えている。沖縄の素晴らしい文化である歌、三線、舞踊、しまくとぅば、琉歌、食、空手などを、ウチナーンチュにとどまらず世界のみんなで守り続けていこう」と伝えた。

 メッセージは、沖縄ボリビア協会の伊佐仁会長やウチナー民間大使、オキナワ第一日ボ学校の生徒などからも届けられた。ボリビア各地の伝統舞踊を一緒に紹介しながら、一体となってお祝いした。

 沖縄県とボリビア・サンタクルスは1992年11月18日に姉妹・友好都市として提携した。コロニア・オキナワと呼ばれる沖縄県系人移住地は、州の農業と経済発展に大きく貢献している。
 (安里玉元三奈美通信員)