中小企業のデジタル化推進 沖縄銀行が新ITサービス


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
県内事業者向けに経営支援プラットフォーム「おきぎん BigAdvance」を提供する(左から)ココペリの森垣昭取締役最高執行責任者(COO)、沖銀の山城達彦常務=16日、沖縄銀行

 沖縄銀行(山城正保頭取)は16日、デジタル技術を活用し「おきぎんBigAdvance」のサービスを開始した。沖銀の取引先が使えるサイト上で、銀行担当者との連絡、販路開拓など、企業間のビジネスマッチングに活用できる。沖銀はサービスの登録企業数を増やし、県内中小・零細企業のデジタル化推進につなげたい考えだ。

 サービスはココペリ(東京、近藤繁代表)が運用するプラットフォーム「BigAdvance」を活用する。ココペリは全国の地銀や信金など53の金融機関と提携し、中小企業など全国の3万1千社以上の企業が登録している。沖銀のサービスは同行顧客向けに改良されて、提供される。

 沖銀のサービスは有料版と無料版があり、有料版は1法人につき月額3千円(税別)で、全国の企業とのビジネスマッチング、自社ホームページを作成できる機能がある。社内チャットや安否確認など企業内の連絡ツールとして活用できるほか、福利厚生で会員企業向けのクーポンの発行、利用が可能となる。

 無料版の「ベーシック」は沖銀の要望を受けて開発され、展開されるのは全国で初めて。金融機関と事業者の連絡チャット機能などがあり、非対面での連絡体制が構築できる。県内企業とのビジネスマッチングのアドバイスも受けることができる。

 沖銀とココペリは16日、記者会見を開いた。沖銀の山城達彦常務は「新たな販路開拓や内部管理態勢の構築、ビジネスマッチングまで安価で利用できる。順次、機能を追加して良質なサービスを提供していきたい」と述べ、活用を呼び掛けた。

 利用登録などの詳細は同行法人事業部(電話)098(869)1266。