飲み会4時間、沖縄県職員のコロナ新たに1人の計7人 県内感染者は24人確認


この記事を書いた人 Avatar photo 与那嶺 明彦
新型コロナウイルスの電子顕微鏡写真(米国立アレルギー感染症研究所提供)

 県は17日、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)と認定した環境整備課で30代女性職員1人の感染を新たに確認したと発表した。これで同課の感染者は7人となった。女性は今月6日に行われた同課の飲み会の参加者という。飲み会について、2次会を含め約4時間に及んだことを明らかにした。県が10月26日に出した「沖縄県コロナ警報」で、飲食は4人以内で2時間以内とし、はしご酒を控えることなどを呼び掛け、同日、総務部長名で県職員にも警報に沿って行動するよう通知したが、守られていなかったという。

 新たに感染した女性職員は、16日に検査を受け、17日に陽性が判明した。症状はなく、現在は自宅療養中としている。県は同課の全職員22人にPCR検査を実施、17日午後10時現在、20人が検査済みで、陽性7人、陰性4人、結果待ち9人で、今後、検査予定は2人という。

 県の松田了環境部長によると、今月6日に県環境整備課長ら職員6人が行った飲み会は、1次会が午後7時から10時ごろまで約3時間に及んだ。このうち3人が2次会に行き、近くの店で午後10時半から11時半ごろまで飲食したという。松田環境部長は「県民と関係者に多大なご迷惑とご心配をお掛けし改めて深くおわび申し上げる」と述べた。

 同日、県は新たに10代から70代までの男女24人の感染も発表した。名護市の医療関係者2人を含む12人が感染者との接触による感染で、推定感染経路の内訳は最も多いのが会食飲食で4人、家庭内感染が3人、友人・知人が2人、職場1人などと続いた。市町村別の内訳は那覇市7人、宜野湾市4人、浦添市、豊見城市で各3人、名護市、沖縄市、南城市で各2人、南部保健所管内1人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者は15・99人で北海道の27・85人、大阪府の18・14人に次いで全国3番目に多かった。米軍関係では、嘉手納基地で新たに3人の感染が判明した。