西原(男子)V 県高校新人バレー大会  勝負どころで集中力


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西原―美里工 第3セット、強烈なスパイクを決める西原の源河朝陽=23日、豊見城市民体育館(大城直也撮影)

 バレーボールの県高校新人大会は23日、豊見城市民体育館で行われ、男子決勝は西原が2―1で美里工との激闘を制し、美里工の3連覇を阻止した。西原は3年ぶり15度目の優勝。女子決勝は首里が連覇を狙った西原に2―0で勝利し、5年ぶり2度目の優勝を果たした。

 男子西原は第1セットをジュースの末に29―27で奪ったが、第2セットはミスもあって落とす。第3セットも一進一退の攻防を繰り広げ、24―23でタイムアウトに。「逃げに入らない」と全員で確認しコートに戻った。「競れば競るほど集中した」(城間健慎)

 28―27で迎えた城間のサーブ。「絶対決めようと、いつもより強く打った」。ジャンプサーブで試合を決めるエースを奪い「しゃあーっ」とガッツポーズ。ベンチからも駆け寄ってくる。コートの仲間の方へダイブして喜んだ。

 セッターの城間が「高い位置で相手が嫌がるように」と工夫したトスを上げ、源河朝陽や安仁屋光葉がスパイクを決める。第3セットは城間が相手スパイクに飛び込んで拾ったり、源河が「終わりのセットは思いきりいった」と4連続でスパイクを決めたりと、勝負どころで動じなかった。

 主体の1年生は6人が中学で県選抜メンバー。県総体と春高予選で敗れた雪辱を果たし與座恭平主将は「先輩の分まで戦った」と胸を張る。城間は「本当は断トツで1位になるつもりだった。次はそうして勝って王者の力を示す」と力強く語った。
 (古川峻)


【男子】
▽準決勝
美里工
2―1(25―22,17―25,25―23)
名護

西原
2―1(25―21,23―25,25―15)
首里

▽決勝
西原
2―1(29―27,22―25,29―27)
美里工