石垣宮建立で起工式 媽祖宮発展協 台湾の海の神まつる


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建立起工式でくわ入れする石垣島媽祖宮発展協会の東郷清龍理事長(右から3人目)ら=16日、石垣市新川

 【石垣】台湾と石垣島とのつながりをさらに深めるため、石垣島媽祖(まそ)宮発展協会(東郷清龍理事長)が、台湾や中国で航海や漁業の守護女神として広く信仰されている「媽祖」などをまつる「石垣宮」を石垣市新川の唐人墓隣に建立する。16日に起工式が行われ、同協会や日本台湾商会連合総会の役員など国内各地の台湾関係者ら約100人が参列し、事業の成功を祈願した。「石垣宮」では媽祖のほか、台湾で深い信仰の対象となっている土地神「土地公」や商売繁盛の神「関公」もまつる。

 東郷理事長=写真右から3人目=によると、完成は1~2年後。落成時には、今年亡くなった台湾の李登輝元総統から生前に受け取った記念の盾をはめ込む予定だという。

 東郷理事長は「台湾から石垣島に渡ってきた先輩たちもずっと造りたいと話していた。きれいに彫刻を施すので2年ほどはかかるが、観光や市民交流の場になってほしい」と語った。