男性の育休促進へ社風改変 プロトソリューション イクメン企業で特別賞


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県内企業で初めてイクメン企業アワードを受賞したプロトソリューションの上間瑠美子執行役員(左)と松村賢氏(右)=20日(プロトソリューション提供)

 厚生労働省は20日、育児を積極的に行う男性を応援する企業に贈る「イクメン企業アワード2020」の表彰式を行い、県内から情報通信業のプロトソリューション(宜野湾市、白木享社長)が特別賞(地方特別)に選ばれた。男性の育休取得を促進するために社内風土を変える取り組みなどが評価された。同アワードで県内企業の受賞は初めて。

 東京都で開かれたイクメン推進シンポジウムで表彰された。グランプリは技研製作所(高知県)、積水ハウス(大阪府)の2社に贈られた。

 プロトソリューションは2007年に設立。宜野湾市と宮城県仙台市の2本社制で、県内では不動産情報サイト「グーホーム」の運営などを手掛けている。19年の男性社員の育休取得率は、37・5%だった。

 同社は、社内報などを活用して育休制度の内容や取得方法、育休取得の経験談などを発信し、男性の育休取得は「当たり前」と受け止められるように社内風土を変革。育休から復帰後は、資格やスキルの取得に手当を支給するなど、キャリアを中断させない環境を整備している。

 上間瑠美子執行役員は、難しいとされていたコールセンター部門での在宅勤務導入なども進め、「コロナだけでなく、台風時の対策にも役立っている。柔軟な働き方が可能になった」と話した。