剣道キッズ、心身鍛練 名護署スポ少 礼儀作法も学ぶ


社会
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名護警察署スポーツ少年団剣道部のメンバーら=10日、名護市立東江小学校

 【名護】本島北部で剣道を志す子どもたちを受け入れている剣道部がある。名護警察署スポーツ少年団剣道部だ。現在の部員は小中学生十数人。新型コロナウイルスの影響でこれまで稽古に使っていた名護署の道場が使えなくなっているが、名護市内の東江小体育館で週2回竹刀を元気に振り続けている。

 本島北部では学校の剣道部が少なく、教員の異動などで存続が難しくなるケースもあるという。同剣道部は1988年の設立で、30年以上北部の子どもたちを受け入れてきた。元県警職員で創設時から子どもたちに剣道を教えてきた屋比久勇さん(72)は「剣道を通し、日々の生活にも生かせる礼儀作法などを教えてきた」と振り返る。

 指導員の嘉味田靜子さん(66)は子どもが習い始めたのをきっかけに40代で剣道を始めたという。今では5段の腕前で、子どもたちと竹刀を交えている。嘉味田さんは「自分を磨きながら、子どもたちと一緒にやっていきたい」と語った。

 コロナ対策として面の下はマスク姿だ。主将の宮城亜子さん(11)=屋部小6年=は「暑くて大変」と苦笑する。

 小3年の頃から剣道を続けている宮城さんは「前できなかった技を試合で決められるとうれしい。剣道は今後も続けていきたい」と笑顔を見せた。

 同部への問い合わせは名護署生活安全課(電話)0980(52)0110。 (塚崎昇平)