写真楽しみ生き生き 沖縄市「きくの会」 作品展57回に 「ゆんたく生きがい」


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細心の注意をは払いながら実施した野外撮影会に参加した会員ら=10月30日、北谷町の桑江公園

 【沖縄】沖縄市中央のBCコザ(旧コリンザ)で、シニア層にパソコンの活用をサポートしているNPO法人沖縄ハイサイネット(諸見里安吉理事長)は今年創立20周年迎えた。パソコン教室の修了生で結成したデジカメ写真クラブ「きくの会」は、これまで57回の写真展を開催するなど、活動の輪を広げている。

 きくの会はデジカメの技術の向上や地域社会への貢献などを目的に2009年10月にスタート。会員は教師、警察官、議員、看護師、自営業などで24人。毎月の野外撮影会や各地での撮影ツアーなど、若者顔負けのフットワークで活動している。

 年に数回ほど沖縄市役所ロビーや県立中部病院、福祉施設、銀行支店などで写真展を開催し、地域に喜ばれている。昨年10月の首里城の火災は会員に衝撃を与えた。火災4日前に首里城撮影ツアーで訪れていた。会員からチャリティー写真展開催の声が上がり、12月下旬には同市役所ロビーで実施、参観者から多くの寄付が寄せられたという。

 きくの会の会長でもある諸見里理事長は「結成から11年目、モットーは常に楽しく、人生をエンジョイすること。野外撮影会では会員の目の輝きが違う。撮影の腕前も年々向上し、県規模の写真展の入賞者も出ている」と話す。

 結成メンバーでうるま市から参加している最年長の雨瀬道一さん(82)は、「ゆんたくが楽しく、仲間から元気をもらっている。集まりが今では一番の生きがい。写真展での作品発表が刺激になっている」と言葉を弾ませた。
 (岸本健通信員)