ボリビア沖縄県人会の作文集 それぞれの思い込め


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2016年の世界のウチナーンチュ大会に参加した比嘉貞雄さん(手前左から2人目)、中田唯さん(手前右端)ら

 ボリビア沖縄県人会が発行する「2020年世界のウチナーンチュの記念作文集」の製作に、オキナワ第一日ボ学校の生徒が日本語授業の一環で携わった。生徒らは「世界のウチナーンチュ、ボリビアのウチナーンチュとして思うこと、交流を通して得た知識や経験」を自由に書きつづった。(安里玉元三奈美通信員)

 高校生クラスの比嘉貞雄さんと中田唯さんは第6回世界のウチナーンチュ大会に参加した経験を書いた。貞雄さんはイベントや活動が楽しめるようになり、文化に興味が出てきたことを紹介した。唯さんはエイサーを踊っている時に沖縄のアイデンティティーを感じることなどを書いた。

 幸地恵さんは三線を小学5年生から習い始め、今ではいろんな曲が演奏できる。数ある曲の中で、「童神」のメロディーが一番好きだと表現した。今年、研修で日本を訪れた熱田ルイジさんは、沖縄に住む知人が往復航空券をプレゼントしてくれたおかげで初めて沖縄に行けたこと、祖母の故郷の伊江島を見ることができて、うれしかったことをつづった。

 諸見謝和也さんと妹の春夏さんは、大太鼓や三線を作っていた亡き祖父について触れた。祖父の三線の音色を聞きながら育ったこと、自身も沖縄の歴史と文化を守って伝統を続けていきたいこと、沖縄に一度は行ってみたいという思いなどを文章に込めた。

 作文集は生徒以外にも青年会や婦人、年配の人などの文章をまとめて、ボリビア沖縄県人会が年内に発行する予定だ。